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ゆめかわ日記

最近街頭でティッシュ配ってる人見かけないよね

Youtubeの広告ブロックをブロックする「アドブロックディテクション」という行為が煩わしい。

Youtubeも法人が運営している物であり、もちろん全てが無償で提供されるコンテンツではなく、世界最大級の動画サイトの縁の下には様々な技術者や関係者の支えが存在する。

彼らが飯を食べていくためにも、広告ブロックに対する対策は喫緊の課題であることは間違いない。

しかし、動画サイトという立場を持つ以上、動画を再生するというユーザー経験を直接損ねるようなマーケティングを行うのは信義誠実に反する行為だと勝手に思ってる。

動画を閲覧する者にとってその時間は貴重な一瞬を費やしている事に誤りはなく、期待したコンテンツを得られることを信じて利用しているのだから、動画を強制的に停止させて広告ブロッカーを撤廃する警告を出す行為はそういった利用者に対して不信感を与えかねない点を注意しなければならない。

尚、そんな奴は客ではないというポリシーを持つならば、完全ログイン制にするなりして明確に意思表示を行っておくとスマートだろう。

今後広告ブロックと商行為は衝突を繰り返すと思うが、共存と対立のバランスによって企業イメージが形成される時代が来るのは遅くないと思う。

というのは糞長い前置きで、本題に入る。

広告は電光掲示板や街頭のビラの時代からサイト広告、動画広告の時代に完全に置き換わった。

そう確信的に思える要因として、駅や広場の街頭でティッシュを配っているバイトの人を全く見なくなったという点が大きい。

かつて日本はポケットティッシュの消費生産量が世界で上位に入っており、これは主にこういった場所で配布する慣行があった点が影響している。

生活必需品であるポケットティッシュの中に広告やクーポンを入れることによって、絶対に使用されるうえに広告が目に留まりやすいというシナジー効果があるからしてかなりマーケティングに貢献したのではないかと思う。

あと、僕は鼻血を毎日出すレベルで鼻炎を抱えているので、ポケットティッシュの配布イベントは言わば救済だった。

残念なことにSDGsやコロナといった都合を付けられるタイミングでポケットティッシュ軍は撤退してしまい、今僕は鼻血を拭う事が出来ず街にまき散らしている。

そんなポケットティッシュと冒頭に長々と文句を垂れたYoutubeに始まるネット広告を比較してみる。

両者の決定的な違いは広告を受け取る行為に受け手が選択の余地を持っているか否かが大きいだろう。

ティッシュの場合、必要なければ受け取らなければ広告を含め自分の手元に保有せずに済む。しかし、ネット広告に関しては広告枠に強制的に表示するアルゴリズムを有しているため、ユーザーに選択の余地はない。

たとえ望まなくてもゲームの攻略サイトを訪れればゴブリンが強姦をしている広告が流れ、Youtubeを見ていると怪しい投資に関する広告が流れる。

企業側の観点に立つとこれはビッグチャンスである。今までティッシュを受け取ってくれなかったような層にも自社のコンテンツを宣伝する事が出来るし、外に出なくても良い。

最近の言葉で言うならコスパ、タイパ共にチョベリグなわけである。

ただし、これをユーザー側の観点に立ってみると状況が変化する。性的な関心が無いのにゴブリンのセックスを見せられるのは不快であることはもちろん、位置情報を利用した広告が表示されれば利便性よりも不気味だと思う方も少なくないだろう。

要するに状況に応じて受け取らないという意思表示が封じられたわけだ。これが広告ブロックの利用者層が増加する端緒であることを広告枠を提供する側に立つ場合は理解しておく必要がある。

広告はよりセンセーショナルで本能に語り掛ける方が儲かるのは明らかで、ゴブリンのちんこの大きさに比例して収益が上がる。

ただし、こういった物を不快に思う人間も一定数いることが事実でもある。果たして企業はどのように利害関係を調整していくかが問題となる。

仮に儲けに完全に走ってしまった場合、多くのユーザーは結果的に広告ブロッカーを導入するだろう。アドセンスのアクセスも絶え、恒久的な収入は得られなくなる。仮にそういうのを認めない対策を取ったとしてもいたちごっこだ。

ただし、ユーザビリティを重視しすぎれば宣伝効果のないくそ広告が生まれ、恒久的に低収入であろう。

どちらの手法を取るか、どういった割合でどの層に広告を提供するかは企業の自由ではあるが、ポケットティッシュをかつて配っていた企業に関しては是非とも何故受け取らなかったユーザーがいたのかを思い出してほしい。

攻撃ではないので武器対等とまでは行かなくても、利害関係はなるべく衡平であるとどちらも満足する形で利用、使用の関係が築けるだろう。受け取らないという選択肢が絶たれている以上、今一度利用者に対する譲歩が必要になってくるのではないだろうか。

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結局何が言いたかったんだっけ?

結論:ティッシュください

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尚、実際の人物や団体に影響が出ないようにある程度抽象化したり脚色したりすることもあります。ここに出てくる登場人物や出来事は全て夢の中で起こっているようなものという感覚で読んでいただけると幸いです。