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ゆめかわ日記

大規模鯖の絵文字リアクションが辛いと思う方へ贈る

Misskeyを使った人がその世界にハマる理由「そこに居る住人が面白いから」っていう部分が強いと思うんですけど、構造的な部分はしゅいろさんをはじめとする開発者の皆さんが10年かけて作ってきたUIやシステムがそれを支えているのは大きいです。

 

Misskeyが他のSNSとは違ったユニークな特色を見せたのは絵文字文化でしょう。

 

絵文字文化は携帯電話で絵文字入力が行えるようになった1999年頃に始まりました。

元来ピクトグラムやシンボルとして使われていたある言葉や意味を表すために使われていたイラストレーションを文字コミュニケーションの延長線上に採用したものが絵文字です。

 

要するに絵文字文化での絵文字は「コミュニケーション」を行うための道具です。

...あとはお分かりですね。

 

Misskeyで絵文字を快適に、かつ楽しく使える理由は「リアクション相手がどういう人か分かる」からなんです。規模が大きくないからユーザー同士が互いを知れてコミュニケーションを行う為に絵文字を機能的に使える。リアクションする相手、してきた相手がどんなユーザーで普段何をしてどういった信条を持っているかを理解して初めてセンスのいいリアクションが出来るんです。オンラインユーザー3000人以上の場合、ユーザー各人の性格を知ることなんて出来るでしょうか。おそらく僕みたいに人間をやらしてもらってるニンゲンは難しいでしょうね。

 

相手が分からない状態でコミュニケーションをすることは不可能です。コミュニケーションが出来ない状態でコミュニケーション道具を使おうと思えばそれはただの謎の暗号です。

 

しかしながら絵文字のようなコミュニケーション道具は道具単体で確立されているので、受け手がその道具を基に何らかの意図を解釈しようとすることは避けられません。

送り手の真意が分からない受け手が何か意を解しようとなると受け手は自身の経験則から相手の意図を推認することになります。皮肉なことにこれは道具が優れていればいるほど成り立ってしまいます。「中国人の部屋」という思考実験と似たような理論ですね。

もしこの経験則がネガティブなものを誘引するものなのであれば、仮に送り手がポジティブな意でリアクションしたものでもネガティブに捉えられるでしょう。

 

これはコミュニケーションの齟齬ではなく単純にコミュニケーションが成り立っていない状態なのに成り立っていると思い込んでいる錯覚状態が作出する悲劇です。

 

要するに大規模なサーバーではコミュニケーションとして絵文字が機能していないという事です。しゃーないな。Twitterが絵文字を採用しないのもこういうのがあるからでしょうね。2006年から運営してるならそういう話一回ぐらい出てるだろうと思うから試行してみてこういう点で難しかったのでしょう。

 

まあ、現段階ではMisskeyの場合リアクションを制限できる機能がユーザー側に提供されているので、ここで絞ってしまえば済む話です。

今日で問題となっているのはアクティビティパブという概念ですね。規模の大小を問わず連合できる環境で、絵文字がコミュニケーションで扱われる世界と扱われない世界が混在したとする場合、前者の方に影響を及ぼすことは否定できません。

 

恐らく今後そういったもので問題が生じるだろうし、受け手のリアクションを調整する機能が改善される端緒になるのではないかと心得ています。

 

結論:インターネットつづけろ

 

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尚、実際の人物や団体に影響が出ないようにある程度抽象化したり脚色したりすることもあります。ここに出てくる登場人物や出来事は全て夢の中で起こっているようなものという感覚で読んでいただけると幸いです。